社内で使うカスタムGPT(GPTs)があるなら、まず「誰が作り、誰が使い、外部サービスとどうつながるか」を書き出してください。OpenAIは全プランに関わる変更として、2026年12月11日の提供終了とPlugins(指示・資料・連携アプリをまとめる仕組み)への移行を予定しています。新規作成の終了日と移行機能の提供日は公式資料同士で食い違います。GPTを作成したアカウントやワークスペースの通知を確認してください。OpenAIの移行FAQとEnterprise向けリリースノートを2026年9月24日に確認しました。

終了予定日と新規作成の期限は別に確認する

既存のカスタムGPTは、適用される提供終了日まで権限の範囲内で利用できます。OpenAIの移行FAQは全プランに影響する変更として12月11日の終了予定を示し、別の日程が通知された場合はその案内に従うよう求めています。以下の9月・10月の日付は、対象Enterpriseワークスペース向けの予定です。

社内GPTの予定を確認するカレンダーとワークスペース通知を示す3Dイラスト

確認する予定 OpenAI移行FAQ OpenAIの9月11日付リリースノート
移行機能 9月22日(提供目標日、9月24日時点で経過) 9月17日(提供予定日、同日時点で経過)
新規GPT作成の終了 10月26日予定 9月25日予定
カスタムGPTの提供終了 12月11日予定 12月11日予定

個人アカウントで利用していても、GPTが対象Enterpriseワークスペースで作成されたなら、作成元の予定と権限が適用されます。出典:OpenAI移行FAQ

新しいGPTを作る予定があり、9月25日より前に読んでいる場合は、早い方の予定日を見落とさず、作成元ワークスペースの管理者に製品内通知を確認してください。9月25日以降に読んでいる場合は、作成画面で新規作成が可能かを確かめ、FAQの10月26日まで作れると決めつけないでください。移行機能を使えるかは、作成元のアカウントで移行ボタンを確認します。既存GPTの下書きや未公開の編集を公開する条件は、新規作成の終了日とは別に確認してください。

社内GPTを「移す・別手段・終了」で仕分ける

GPTを名前だけで棚卸しすると、移行後に何が欠けたか分かりません。業務ごとに作成者、利用者、指示、参照ファイル、接続、確認に使える入力例を1行にまとめ、継続の必要性で仕分けます。この表はOpenAIの機能分類ではなく、社内で対応を決めるための編集上のひな型です。

社内GPTを必要性と接続の有無に応じて三つの置き場へ分ける3Dイラスト

記録する欄 記入例(架空) 確認する理由
業務と完成物 問い合わせ文から返信の下書きを作る 代替先でも同じ仕事を試せるようにする
作成者と利用者 営業担当が作成、窓口担当が利用 移行できる人と切り替えを知らせる人を分ける
指示と参照ファイル 回答ルール、承認済みの商品資料 移行後に内容と版を照合する
接続と権限 顧客管理システムへのCustom Action、閲覧者の範囲 接続の再構築と共有の設定を別に扱う
比較用の入力 よくある問い合わせと例外的な問い合わせ 元のGPTと代替先を同じ条件で比べる

仕分けは、続けたい仕事と移行後に必要な機能で決めます。

  • 移す:組み込みの移行機能で指示や資料を引き継ぎ、接続と利用者のアクセスを別途試す。
  • 別手段:組み込み移行を使わず、利用できるアプリや人が行う手順などで仕事を続ける。
  • 終了:その仕事を続ける必要がなく、GPTを移行しない。

これは社内で使う判断区分であり、OpenAIが定めた利用頻度の基準ではありません。参照ファイルの所在や最新版が分からない場合は、社内記録の棚卸し方法も使えます。

Pluginsへの移行で引き継がれるものを確かめる

移行機能が使えるアカウントでは、作成したGPTの「マイ GPT」からプラグインへ移します。対象は最新の公開済みバージョンで、下書きや未公開の編集は移りません。移行したい既存GPTは必要な変更を公開してから進めます。この「公開」は一般公開を意味しません。出典:OpenAI移行FAQ

公開済みGPTからプラグインへ指示と参照ファイルを移し内容を照合する3Dイラスト

元のGPTの要素 OpenAIが説明する移行後の扱い 社内での確認
指示 プラグイン内のスキルになる 普段の依頼で指示どおり動くか
ナレッジファイル プラグインの参照ファイルへコピー 必要な資料と版がそろっているか
接続済みアプリ アプリとして追加 利用者の認証と操作権限が足りるか
選択したモデル 引き継がれない 出力を元のGPTと比較する
過去の会話 引き継がれない 必要な記録を業務側で保管する
共有設定 引き継がれない 対象者が代替先を使えるか
Custom Actions 引き継がれない 接続を別途作り直すか判断する

移行後の元のGPTは提供終了まで使えますが、読み取り専用になり、作成者は削除できません。続ける必要がないGPTまで移行しないよう、先に仕分けます。移すGPTは業務の入力例と期待する完成物を保存し、移行後のプラグインで通常例と例外例を比べてください。出典:OpenAI移行FAQ

移行ボタンが見えない場合は、作成元のアカウントまたはワークスペースか、プラグインが有効かを確認します。他人が作ったGPTを利用しているだけでは移行できません。Enterpriseでは、必要な権限が有効なら作成者またはワークスペース管理者が移行できます。出典:OpenAI移行FAQ

Custom Actionsと共有先は切り替え前に試す

顧客管理システムや社内APIを呼ぶCustom Actions(GPTに設定した外部サービスへの操作)は、OpenAIの移行機能では引き継がれません。その操作に対応するアプリがあるかを調べ、なければ技術担当者と別の接続方法を検討します。MCPはAIが外部サービスとつながるための方式で、独自の接続口となるカスタムMCPサーバーが必要になる場合もあります。再構築した接続が元の機能をすべて再現するとは限りません。出典:OpenAI移行FAQ

外部システムへの接続と利用者のアクセスを別々のゲートで確認する3Dイラスト

たとえば、問い合わせの下書きを作るだけのGPTと、顧客管理システムへ登録まで行うGPTでは切り替え条件が違います。後者は「下書きの内容が合う」だけで完了とせず、代替先から対象のデータを読めるか、書き込みに承認が要るか、誤登録時にどう戻すかを、実際の権限で確かめてください。これは社内で行う検証例であり、当社の移行実績ではありません。接続時の権限を決める観点はAIエージェントの権限設定でも説明しています。

共有も別に確認します。OpenAIによると、GPTの共有設定はプラグインへ引き継がれず、移行したプラグインは最初は非公開です。利用予定者にアクセス権を付け、実際にインストールして同じ仕事を試してもらいます。アプリには別途アクセス権、アカウント認証、操作の承認が必要です。出典:OpenAI移行FAQ

棚卸し表の各行について、作成元の通知、公開済みの版、移行後の指示と資料、Custom Actionsの代替、利用者のアクセスを確認できたら切り替えます。期限や機能の説明は変わり得るため、作業する日にOpenAIの移行FAQと自社の製品内通知を再確認してください。