Claude Sonnet 5.5が2026年9月28日に登場しました。APIの入出力単価はSonnet 5と同じで、Opus 5.5の半額です。同じ量のトークンを使う業務なら、APIの入出力料金は半分になります。Claudeの月額プランでは定額部分と従量課金部分を分けてください。Enterpriseの使用分や上限後の利用クレジットにはAPI単価差が効きますが、利用上限がどれだけ変わるかは単価から換算できません。
据え置きはSonnet 5との比較。Opusとの使い分けは業務の範囲で決める
Anthropicの9月28日の発表によると、Sonnet 5.5の標準API料金は100万トークン(文章などの処理量を数える単位)あたり入力2米ドル、出力10米ドルです。Sonnet 5と同額です。モデル一覧にあるOpus 5.5の入力4米ドル、出力20米ドルと比べると、それぞれ半額です。

| 比較対象 | 入力100万トークン | 出力100万トークン | この比較で分かること |
|---|---|---|---|
| Sonnet 5 | $2 | $10 | Sonnet 5.5で単価は据え置き |
| Sonnet 5.5 | $2 | $10 | Opus 5.5の半額 |
| Opus 5.5 | $4 | $20 | 複雑な仕事との比較基準 |
AnthropicはSonnet 5.5を、範囲の明確な日常業務や文書・スライド・表計算の作成に強いモデルと位置付けています。一方、複雑で答えが開かれており、継続的な判断を要する仕事ではOpus 5.5が明確に強い、と同じ発表で説明しています。架空の業務例なら、見積書の定型欄の清書や議事録の項目別整理はSonnet候補です。複数の取引条件をまたぐ値引き方針の検討は、Opusも比較対象に残します。
同社はSonnet 5に比べて生成速度が30%超向上し、同社テストではSonnet 5よりタスク当たり費用が最大30%低いと報告しています。後者はOpus 5.5から移した場合の削減率ではありません。単価が同じでも、実際のトークン数ややり直し回数が変わるため、社内の費用差にはそのまま転用できません。
API費用は入出力の量と完了件数で比べる
APIを直接使う場合、単価差が月額にどう効くかは、完了した案件の入力・出力トークン数で計算します。次はモデルごとに同じ使用量になると仮定した試算です。

月1,000件、完了1件あたり入力1万トークン・出力2,000トークンを仮定します。月合計は入力1,000万・出力200万トークンです。Anthropicのモデル別標準料金を掛けると、次のようになります。
| 同じ月1,000件を処理する場合 | 入力費用 | 出力費用 | 月額合計 |
|---|---|---|---|
| すべてOpus 5.5 | 1,000万÷100万×$4 = $40 | 200万÷100万×$20 = $40 | $80 |
| すべてSonnet 5.5 | 1,000万÷100万×$2 = $20 | 200万÷100万×$10 = $20 | $40 |
| 800件をSonnet、200件をOpus | Sonnet $16+Opus $8 = $24 | Sonnet $16+Opus $8 = $24 | $48 |
混在例は、各件の使用量が等しいという追加の仮定です。全件Opusとの差は月32米ドルで、APIの標準入出力料金だけなら40%減です。切替で再実行や出力が増えれば差は縮みます。たとえばSonnetで同じ案件を毎回2回呼び出し、各回の入出力量も同じなら、2回分の$80でOpus 1回分と並びます。これは損益分岐の計算例であり、実際に再実行が2回必要という意味ではありません。
この試算はキャッシュ(繰り返す入力を再利用して料金を下げる仕組み)とBatch(急がない処理を一括送信し、入出力単価を50%下げる方式)、Web検索などの追加料金・割引、税、為替、経由先の料金、人の確認時間を含みません。実際の支出は完了1件に使った全呼び出しの入出力量で計算してください。Sonnet 5の料金改定と再見積もりの基本は前回の記事にまとめています。
月額プランの利用上限はAPI単価から換算できない
社員がClaudeの画面やClaude Codeを使う場合、上の$40や$80は契約全体の月額試算ではありません。Claudeの料金ページによると、Pro・Max・Teamの定額部分はモデルを変えても下がりません。一方、Enterpriseは席料に加えて使用分をAPI単価で請求します。有料プランで上限後の利用クレジットを有効にした場合も、その分は標準API単価で課金されます。これらの従量部分には、モデル間の単価差が効きます。

料金ページの利用上限の説明では、各プランに5時間の移動窓で更新される利用上限があり、有料プランには週次上限もあります。Web・デスクトップ・モバイル・Claude Codeの利用は同じ枠から差し引かれます。使える量は会話の長さ・複雑さ・選んだモデル・機能で変わり、固定のメッセージ数はありません。したがって、API単価が半額だから月額プランで2倍使えるとは言えません。
契約と従量課金の有無を請求書で確かめ、枠の残量は設定 > 使用状況で確認します。定型的な会話を同じ程度の長さ・資料でSonnetに切り替え、Opus利用時と5時間枠の減り方を比べてください。月額契約とAPI請求、Opus 5.5発表時の利用枠変更についてはOpus 5.5の記事を参照してください。
切替は「同じ仕事を完了できるか」で決める
API担当者は、現在Opus 5.5で処理している仕事から、入力形式と合格条件が決まっているものを選びます。Opusで完了した案件と同じ入力をSonnet 5.5に与え、採用できた結果、修正回数、完了までの入出力量を並べます。

| 見るもの | Sonnetへ寄せる条件 | Opusを残す条件 |
|---|---|---|
| 出力の品質 | 既存の合格条件を満たし、修正を含めて完了できる | 重要な判断の誤りや手戻りが増える |
| 完了1件のAPI費用 | 全呼び出しの入出力費用が下がる | 再試行や長い出力で単価差が消える |
| 人の確認 | 確認手順と所要時間が変わらない、または短くなる | 確認負担が増え、費用差を上回る |
業務例と比較手順はAnthropicの説明に基づく提案で、当社の切替実測ではありません。APIではモデル一覧にあるclaude-sonnet-5-5とclaude-opus-5-5を指定し、どの案件をどのモデルで処理したか記録します。
契約条件や請求額は、Anthropicの最新料金ページと自社の請求画面で確認してください。